こんばんは, シンです.
最近忙しくて更新ができておりませんでした.
約3ヶ月ぶりのポストとなってしまいましたが, 是非ご覧いただけたら嬉しいです.
さて今回は, かなり遅ればせながらアメリカの人種差別問題に言及していこうと思います.
元々私自身, 差別問題等にはあまり高いアンテナは張ってきてこなかったのですが, 他人事でもないなと思う様になり, 少し様々なメディアを注視していました.
そんな訳で今回は,
①書くキッカケ
②日本での差別問題
③日本人の今後持つべき姿勢
に分けて語っていきます.
終戦の日を迎えた直後に全く違う問題を語るのは大変恐縮ですが, それこそ3ヶ月前からずっと投稿したいと思っていた話題なので, 敢えて今日投稿します.
終戦に関連した話題はまた近日中にアップしたいと思っています.
まず①のキッカケについてです.
私の記憶の限りでは, このBlack Lives MatterのムーブメントもI Can’t Breatheというキーワードも, 5年以上前からアメリカには存在していました.
現役最強選手でNBAの精神的リーダーであるLeBron Jamesを筆頭にして, NBAコミュニティーはかなり前からこの黒人差別問題を直視しようというムーブメントを起こしていました.
そしてそのリーダーであるLeBronが中心となって熱心にこの問題に取り組んでいたこともあり, NBA全体としても長い間バズワードというか, 大きなムーブメントとして, この構造的黒人差別をなくそうと取り組んできました.
そう, 黒人が大半のNBAなんて, 一番典型的なアメリカンドリームの一つであり, また恵まれない黒人達の憧れの的です.
そして最近八村塁選手がこのBlack Lives Matterのデモに, 所属するWashington Wizardsの一員として参加して精力的に取り組んでいたことが日本のメディアでも大々的に取り上げられたので, 知っている方も多いかと思いますが, NBA選手は今回のこの運動でリーダー的役割を果たしています.
それもこれまで数年間の皆の積み重ねが有ったからこそと言えます.
言わずもがな, Kobe BryantやPaul Pierceをはじめとして, NBAのスター選手たちは私の青春時代のヒーローですから, 以前から普段の差別問題よりも関心を持っていました. もちろん黒人だからヒーローなわけではなく, Steve NashやLuka Doncicの様な白人選手もYao Minの様なアジア人選手も含めて皆ヒーローですが.
そんなわけで, 自然とアメリカのブラックカルチャーみたいなものには何となくの憧れが昔からあります.
HIPHOPを聴きながら, ナイキのスニーカーを履いてストリートを歩くみたいな笑
というわけで基本的にこのBLM (Black Lives Matter)の運動にはシンパシーを感じているというか, サポーターでありたいと思っています.
自分のヒーロー達の為にも.
やっぱり黒人であるというだけで日常的に受ける差別はかなりある様です.
BLM関連で友人から教えてもらったWhen They See UsというドラマをNetflixで見たのですが, やはりこういう事件ってまだまだあらゆる場所であるんだなあと感じました. 黒人であるというだけで少し偏見を持って見られ, 犯してもいない犯罪に巻き込まれてしまうみたいな…
そしてこのまま②の日本での差別問題に突入します.
実際私も, LeBronが着ているI CAN’T BREATHEのシャツを持っているのですが, 普通に日常的に着ている程度です.
つまりデモ等に参加するつもりはありません.
もちろんコロナウイルスのこともあって人と密集したくないというのもありますが, それ以前にデモ自体に否定的なので.
結局政治で変わって来なかったアメリカの歴史を考えれば, デモ活動をする気も分かるのですが, なんかスマートな感じがしないんですよね.
結局一部が暴徒化してしまい, 元々平和的に確かな信念が有って活動をしている人達の印象すら悪くなってしまうのが, あらゆるデモ活動のあるあるだと感じています.
少し話は変わりますが, 以前韓国で朴槿恵大統領の退陣デモが起きた際に, 「これこそ民主主義の賜物!」とかトンデモ発言をしている自称有識者が結構いましたが, ただの情治主義でしょと思ってみていました. 民主主義ならしっかり法的に認められた選挙プロセスを経てトップ交代させろよ, と.
実際今回もおかしな流れにもなっていて, 建国の父たちの像が軒並み倒されたり, 過去の偉人のあらゆる功績を全否定されたりという風潮が続いています.
ナチスが人種差別をしたから, それ以外の全ての功績を無かったことにする, 経済を回復させたり健康意識を格段に上げたりという功績すら褒めようものなら袋叩きにする, 日本のメディアに似た物を感じます.
ちょっとスマートな流れではなくなって来た感じ.
もちろん奴隷貿易をしていたり, その他の人種差別をしていたのは大問題ですが, 当時の空気感を考慮しないで現代の価値観で全てを評価する姿勢や, それ以外の功績から目を背ける姿勢には違和感を禁じ得ません.
少し話は逸れましたが, だから私はデモに参加する気は一切ありません.
21世紀なんだから, そして集団感染しない為にも, 他の方法で意見を発信しくべきだと考えております.
だからこそ, 今この様に本ブログで語っているというのもあります.
ということで基本的にデモには否定的です.
そして人が集まっている良い感じの映像が撮れるので, そのデモを利用して自分の知名度を上げようとする政治家や活動家, 暴れたいだけの変な奴らもついてきてしまうんですよ.
本当に, デモに参加している議員, 全然黒人文化や歴史に理解のないやつ多いですからね.
そういう奴らの存在って, 実際に被害を被ってきて本気で社会に変わって欲しいと思っている黒人の人達に対してむしろ失礼だと思うんですよね.
別にアメリカでデモが起きるのは理解できるのですが, また日本でも実際に暮らしていて不自由を感じている人達が, 変えようとしてデモを起こすのも理解できるのですが, どうも見ていると関係ない奴らがぶら下がっているみたいなんですよね.
人の不幸を自分の売名行為に利用する様な奴らに対しては本当に怒りが収まりません.
さて話は戻って日本に住む黒人について.
手っ取り早く2本の動画をご紹介します.
これらの動画や, 自分の日本在住の黒人の友人(ほとんどバスケ仲間)との話を通して感じるポイントは大きく分けて2点です.
・ ”黒人”であることによる不利益, 差別は特に感じない
・ ”外国人”として, 一般的な日本人とは違うことによる不自由さはある
ここについては若干語り足りない気もしますが, 敢えてこのまま③の日本人の持つべき姿勢について述べます.
要するに上記の二点を意識して暮せば良いということなのですが, やはり”外国人っぽい見た目の人”全般に対する日本人の感覚は流石に遅れている気がするので, 少し言及します.
単にインフラや行政サービスを多言語化しろ!みたいな表層的なことではなく, 内面的な姿勢は相手が韓国人だろうがベトナム人だろうがインド人だろうがアメリカ人だろうがガーナ人だろうが“ガイジン”と一括りにして, 大多数の日本人の友人に対する態度とは少し違くなってしまいがちだと思うんです.
これは観光客か永住権を持っている様な長期滞在者かでも少し違って来ますし, 日本に親和的な国からの人かどうかで, どうしてもバイアスがかかってしまう現実もあるとは思うのですが, できるだけ一般化して話したいと思います.
まず外国人に関して考える前に, 日本人でも本当に様々なバックグラウンドを持ち, 性格も違うという前提を皆が理解する必要があると思います.
分かりやすく琉球民族の友人や在日朝鮮人2世の友人が居たりすれば理解は早いとは思うのですが, 同じ日本人でも所得や学歴, 出身や思いの伝え方などかなり違います. 特に田舎に行くことの多い私としては, 時間の流れ方がマジで違うことに日々良い意味で刺激を受けて居ます.
そんな多様な隣人に恵まれてきたからこそ, 外国人の隣人ともお互いの個性をリスペクトし合いながら生きて来られたのだと思っています.
外国人だからということで良くも悪くも特別扱いをするということは, 逆にその人の内面的な個性を無視してしまうという失礼なことにもなりますし, また日本国内に”外国人コミュニティー”や”◯◯人コミュニティー”というものを形成させやすくなってしまい, 無意識の内に民族による分断の様なものを引き起こしてしまう遠因にもなります.
トランプ政権の誕生によって大手メディアが騒ぎ出した国内の人種による分断, フランスを中心としてヨーロッパでも既に数年前からかなり表層化している分断, これに近いものが日本国内でも起こりつつあると感じています.
特に私は在留外国人と接する機会が多いので, 朝鮮人コミュニティー, 中国人コミュニティー, インド人コミュニティー, ネパール人コミュニティー, ベトナム人コミュニティー, ミャンマー人コミュニティー, ブラジル人コミュニティーなどかなり多くのコミュニティーと触れて来ました.
コミュニティーがあること自体は決して悪いことではないですが, その人たちだけで固まり続け, 日本の既存のコミュニティーと交わろうとしない人達が多いのも現実です.
その人達の姿勢にも大いに問題はあるものの, 彼らにその様な生活を強いているのも, 我々一般の日本人の言動に原因があると思うのです.
ですから, 隣人に自分とは違うバックグラウンドを持った人がいるという環境に, 精神的に慣れていく, そして誰に対しても個性をリスペクトし自分と同じ価値観を持つことや同じ言動をすることを強いないこと, それが大事です.
内側からしっかりと正面から向き合って, 人として信用できなかったり合わなかったら別に良いんです.
結局は私が以前からずっと言っている”個をリスペクトすること”が全てに繋がっているのだと改めてお伝えしておきます.
またここでは割愛しますが, BLM運動に付随して, George Floyd氏と加害者の警官が元々同僚であったこと, アメリカの警察官が日本で言うバイトの警備員感覚でできてしまう問題など, 関連する様々な問題点が浮上して来ました.
ここについてもいずれ触れられたら嬉しいと思っています.
追記: 原宿の竹下通りにいる黒人の強引なキャッチや, ナイトクラブの警備員にいる黒人達をどう考えるかと言う議論を友人としました.
彼ら自身, 「黒人は怖い」といった一般的な日本人のイメージを利用してその仕事に着いているので, 差別的とは言えないかなと思うと共に, 別に何人でもキャッチはうざいし, ガタイの良い警備員は怖いので, 一番打率が高いということで黒人になる確率が高いものの, 黒人に限定された話ではないので, 本質的に本ポストの論旨と相反するものではありませんでした.
最後に, 日本で育ったカメルーン人の親を持つ星野ルネさんについてご紹介します.
何となく私も以前から存在だけは知っていたのですが, ここ最近かなりメディア等でも取り上げられていて話題になっているので, 皆さんもご存知の方が多いかと思います.
ルネさんは幼少期から日本にいるので, ③で述べた通り, まだまだ理解の少ない日本人と一緒に生活している上で数々の不自由を被ってきた方ですが, 持ち前のポジティブさでその自身の経験をコミカルに漫画にしています.
この様な方がいることに感謝しながら, そしてルネさんの様な方々が日本で活躍していける様に我々もより良い環境を作れる様努力していきましょう.
ルネさんの漫画やリンクを貼った動画と共に, このブログも一つのヒントに成れば嬉しいです.