カテゴリー: 政治

ファミリーズ・プラン

ファミリーズ・プラン

 こんばんは, シンです.
東京が緊急事態中で夜酒を飲む場所も限られてしまっているので, Airbnbで部屋を借りて友人としっぽり飲むことにしました.
数年ぶりにAirbnbのアプリを開いたのですが, そういえば日本でエアビーを使うのは初めてだということに驚きました…
そして割りに最近, 数年前に泊まった時のホストからメッセージで,
「久しぶり!あの時のパートナーとはそろそろ結婚かい?」みたいなのが届いており, なんだか悲しい気持ちになりました笑
すみませんあなたの部屋を借りた後に秒速で破局してしまいました笑

バキバキ独身です, とエアビーのホストに返信しようと思い,
なんだかそのメッセージを見た瞬間, この写真を思い出しました笑
「春とヒコーキ」という名前で芸人活動をされている方なので, 是非YouTubeなどご覧ください.
話もそこそこ笑えますよ.
アベプラでバズって以来, かなり有名な方ともコラボしています.

 さあ今回はアメリカのバイデン大統領が発表したThe American Families Plan (ファミリー・プラン)が非常に優秀なのでご紹介します.
簡単にポイントを書くと…
1. 10年で1兆8000億ドルを拠出(日本円にして約200兆円)
2. コミュニティーカレッジ(いわゆるコミカレ)を無料化
3. 託児所の利用料の補助や育児休業をとった場合の賃金の補填
4. 子育て世帯向けに8000億ドルの減税措置
5. 財源は40万ドル以上(日本円で約4, 400万円)の高所得者から取る
という内容です.
SNSなどで反応を見たり, 友人に聞いたりしていますが, これに対して反対している人はほとんどいないですね.
NHKの報道では共和党の保守層が反対していると書いていますが, これもほとんど無視して良いレベルでしょう.
それこそリバタリアンのような一部の小さな政府を趣向する人たちや政局的にバイデン政権に反対することが仕事の人たちはいますし, 私自身も基本的にはリバタリアン的な考え方をすることは多いので賛否は別れるところかもしれませんが, 事実だけで考えるとこれは非常に優秀です.
以下にこのファミリープランの優秀な点を書いていきます.

 まず第一に, 大きな政府への移行を明確に打ち出しているという点.
中国との冷戦状態, GAFAとの対立という文脈で考えた時, 今後の世界が大きな政府になっていくのはある程度仕方ないと思われます.
これにより, レーガン政権以来続いた小さな政府との決別が起こりそうです.
そして共和党保守派が反対しづらい分野においてそれを打ち出したこと.
世界最高峰の戦略家であるエドワード・ルトワック氏は著書『日本4.0』において, 「あなたが真の愛国者かどうかは, チャイルドケアを支持するかどうかでわかる」と述べています.
そもそもリアリズムの考え方では, 国家の行動指針は基本的に国家の存続なので, そのための安全保障政策など, 新しく生まれてくる, 次世代を担っていく子供がいないと始まらないわけです.
地理的に国家が残っても, それを運営していく子供たちがいないのであれば守る必要もないですからね笑
私自身は普通に子供が好きなので子供欲しいなと思っていますが, 国家政策としても非常に重要なわけです.
ミアシャイマー氏のようなリアリストの学者は常々国家のパワーの源泉に「人口」を据えております.
つまり共和党保守派は自称愛国者の人が多いですが, この政敵によって打ち出されたファミリープランに賛成するかどうかという踏み絵を踏まされているわけです.

次にオバマ政権時代の失敗を取り返せる可能性があるということ.
オバマケアによって中産階級の方々の保険料負担が倍増してしまったことは常々悲鳴として叫ばれており, トランプ元大統領が勝利できた要員の一つとなりました.
その時の副大統領はもちろんバイデン氏です.
今回のファミリープランによって, 所得中央値の1.5倍くらい儲けている人まで支援しますよという政策が入っているのですが, これによって, 一人暮らしであれば十分生きていけるけど子供を2, 3人育ててしまったら大変だ…という人を手助けできます.

そして徴収する人を40万ドル以上の所得者にすること.
トランプ政権下で取り逃してしまった本当に金持ちの人から徴収することにより, より平等な社会にする狙いです.
年収4,400万円なんて, 流石にそんなにいない&ここから取っても困らないでしょうことですね.
いくらアメリカと言えど4,400万だったら超もらっている方みたいです, 流石に笑
世帯年収1,200万円以上の家庭に対する子供手当を廃止した日本とは大違いですね…
世帯年収1,200万円って別にそんなに裕福ではないですよねという前提のもと, また子供手当というチャイルドケアを削るという本当に腐った政策です.
そもそも全然足りていないくらい大した金額ではないのに…
前述の書に「高齢化が行き着くと, 国内の雰囲気は保守化し, 悲観的になる. 未来のことを考えない近視眼的な思考がはびこるようになる」という指摘をご丁寧に政治家と官僚が結託して証明してしまっています.

最後にこのファミリープランの優秀なところは, しれっとDiversity & Inclusionを入れてしまっている点です.
支援するコミカレの中に人種的マイノリティの学校も同時に入れてしまうことで, 基盤支持層の心もガッチリ掴んでいます.
このように誰にも文句をつけづらい政策に自分のやりたいことを盛り込むという, 極めて賢い方法論です.
直接的には関係ないですが, 私も最近所属組織の中でDiversity & Inclusionの推進委員のようなものに就任しました.
D&Iのそもそもの意義や方法論について学んでいるところですが, 良い文献などあればご教示いただきたいです.

 ということで今回バイデン政権のファミリープランが如何に優秀かということについて見てきました.
本当にバイデン大統領の下についているスタッフって優秀ですよね.
よく分からない分裂を繰り返している共和党もぐうの音の出ない対中強行策をちゃんと打ち出していたり, 自分たちの支持層もガッチリ掴んだり, ほとんど非の打ち所がないです.
昨年, CSISのレポートで安倍政権下の側近である二階幹事長と今井秘書官が強力なパンダハガーであると名指しで批判されていたのが記憶に新しい方は多いのではないでしょうか.
また数日前の朝日新聞では, 2017年の二階幹事長が訪中した際に習近平氏に手渡した親書の内容が180度書き換えられていたことが明らかにされました. 本当にこんなに表立って売国というか, スパイ工作みたいなことやってしまうんですね笑
まあ安倍総理の退陣により, 今井秘書官を排除できたのは良かったですね. あとは河井案里氏の事件で二階氏を追いやることができれば…それと公明党…
日本の対中政策, コロナ対策, 人口減少対策, どうするのでしょうか…
先は見えないですが, もう少し諦めずにできることをやっていきましょう.

 最後はルワンダでプロバスケット選手としてデビューしたJ Coleに敬意を表して, 新しいアルバムからmy lifeをお聴きください.

Ja Morant on my Grizzly
Beats Solo Pro 3を買ってから, ヒップホップを聴くのが捗って良いです.
Emily in Parisも笑

La petite mort

こんばんは, シンです.今回はタイトルが書きたい内容と一見関係なさそうに見えるのと, これを説明しないと意味の…

老害の正体

 こんばんは, シンです.気づけばもう6月でかなり暑くなってきましたね.まだまだクーラーはつけない予定ですが,…

ファミリーズ・プラン

 こんばんは, シンです.東京が緊急事態中で夜酒を飲む場所も限られてしまっているので, Airbnbで部屋を借…

ミャンマー国軍って何がしたいんや!?

ミャンマー国軍って何がしたいんや!?

 こんばんは, シンです.
大変ご無沙汰しております.
ここのところ社会の歯車と化しており, 中々時間を作れずにおりました.
明日は休みを取りましたので, 久々の仕事やミャンマー関連が理由ではない夜更かしができる機会を活かしてポストしたいと思います.

 まず最近思っていることなのですが, URLがスッキリして良いという理由だけで, ここ最近のポストは全てアルファベットのタイトルをつけていたのですが, 読者の方のほとんどが日本語話者であり, 検索のほとんどが日本語で行われているという現状を踏まえてタイトルは日本語に戻します笑
URLは別に短縮すれば良いので…
タイトル繋がりで内容に入っていく前に, このような状況で息苦しさを感じている人, 後ろ向きになってしまっている人, 人を傷つけてしまい自己嫌悪に陥ってしまっている人たちに清木場俊介の「今。」という唄を聴いて欲しいです.
世に良く聞くJASRAC関係の大人の事情でショート版しかYoutubeには上がっておらず, CD音源の方が100倍良いですが, 少しは元気が出るはずです.

https://www.youtube.com/watch?v=yix1_pK1HLc

 さてミャンマー情勢について語っていきます.
どうして今回のクーデター(戦略学的にはクーデターは正しい単語ではありませんが, 便宜上クーデターと呼びます)がなぜ起きたのか, 他の外国勢力の関与は?という点をスッキリ解説してくれている論文が日本語で発表されたのでシェアしますね.
日本におけるミャンマーの政治経済の研究者としては3本の指に入るであろう中西嘉宏先生が6ページでスッキリまとめて下さっています.
簡単に要約すると
①クーデターのきっかけは「国内権力闘争の帰結」
②軍が国内で既得権益を減らしたくなかった, 裏で中国が手を引いているというのはあまり考えられない
③Z世代の抵抗が激しく, 国際社会の目は厳しい
④日本政府はもっと積極的役割を演じよ

というところですね.
この論文や他で入手した情報を元に個々の項目について語っていくのは次回以降に譲りたいと思います.

 さて話は移り先日, 最大都市のヤンゴンから車で1時間ちょっと行ける古都バゴー(Bago)で大規模な弾圧が起きましたね.
およそ80人以上が国軍によって殺害されたとされております.
私が現地で民主化の活動をしている友人から聞いている限りだと, 公式に発表されている人数に加えて何人もの方が亡くなっており, 100人以上はいっているというのが彼らの間では常識となっているみたいです.
バゴーは立地としてはヤンゴンから遠くはないので分からなくはないですが, 他にもかなり田舎なところでかなりの人々が殺されております.
元々ロヒンギャとかなんとか欧米諸国から言われる前から, 国軍と少数民族は何十年も紛争を繰り返しており, その戦闘が純粋に継続している地域もあるのですが, 今回のCDM (Civil Disobedience Movement) を抑え込むために, なんでこんな場所で!?という事件がいくつもあります.
詳しい人から聞いた話ですが, どうやら各地域に市民のCDMを支援している資産家の人たちが各地におり, その資産家の周りに集まっている人たちを一掃する目的でそのような弾圧を行っているようです.
本当に流れてくる動画なんかを見ていても, 国民の命を守るための軍が国民の命をいとも簡単に奪う姿を見るのは非常に辛いものがあります.
そのような動画を直接的にアップするのは悲惨な生々しいものに慣れていない日本人には厳しいと思ったので, アートにして抵抗の意志を表しているYangon.designというイケている人のことを紹介しようと思ったのですが, どうやらバンされてしまったみたいですね…

 現在日本国内でどのように認知を広げていけば良いのだろうか…と日々考えているのですが, 中々難しいものがありますね. AIDMAの法則でいくと, もちろん認知も足りていないのですが, その先のどの段階も足りていないんですよね…

https://torteo.jp/media/atcl-6379/
いやむしろ今でもちょこちょこ報道はされているので, Attentionのところはある程度クリアと看做すべきでしょうか.
Interestを得る工程以降の工夫, Attentionからの繋ぎを考えることに注力すべきなんですかね…
http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html/EXHIBITIONS/j_2104_kameyama.html
亀山仁さんが中野でやっている写真展, 「日常のミャンマー」です.
先月池袋で在日ミャンマー人が行っていたデモンストレーションの一幕

様々なイベントに顔を出したり, 自分自身色々考えてみて少し分かってきたのは, 「ポップさ」というものが少しキーワードになる気がしています.
自分との共通点と言い換えても良いかも知れません.
上記の亀山さんの写真展について言えば, 写真好きという共通点, 下の写真で言うと, 劇好きという共通点から, 今ミャンマーで起こっている悲劇について, ミャンマー人の心の中で起きている負の感情変化を少し自分事化してもらえないかなと模索しております.

 さて, 日本国内での認知活動については, これからも精進していくということで, 最後にタイトル回収を徐々にしていきます. 結論から言うと回収はしきれません笑
前述の通り, 国軍がクーデターを起こしたきっかけは少し見えてきました.
ミャンマーの国をどう作っていくかと言う, NLDとの権力闘争だと.
そして来週24日にジャカルタで開かれるASEANサミットに, 国軍トップのミンアウンフライン司令官が出席することが発表されました.
クーデターから2ヶ月経ち, 市民の大半が抵抗をやめない, 欧米諸国をはじめとして, 日本やASEANを含む国際社会からは厳しい視線を注がれていると言う現状を踏まえて, また国軍と仲の良い中国がスーチー政権ともしっかりと連携の道筋をつけていたと言う事実が明らかになっていることを受けて, ここで対外的に何を求めているかということはある程度分かってくるのではと思っております.
クーデター後かなり積極的に動いているシンガポールの外相が, 現在のミャンマーの状態に対してASEANが果たすべき役割は大きいと述べておりますので, そこそこ期待したいと思います.
ASEAN憲章の内政不干渉の原則と, 全会一致と言う不完全性, 中国寄りのラオスやカンボジア等の国の存在を踏まえると, 何ができるのかという気持ちにはなってしまいますが…
ただ今はそんな小さな希望にも期待を乗せてしまうほど藁をも掴む状況ですので…
渚カヲル君の「希望は残っているよ, どんな時にもね」と言う言葉を信じましょう.
ミャンマーの暦では新年を迎えたばかりの夜に, 祈ります.

KIRIN and Myanmar

KIRIN and Myanmar

 皆さんこんばんは, シンです.
一昨日は地震大変でしたね. 10年前を思い出しました.
私は奇しくも10年前の震災時と同じ友人の家におり, 少し当時のトラウマを思い出しました.
幸い, 福島にいる仲間も体は無事だった様で, とりあえずは一安心です(職場は物が落ちて大変そうでしたが).
今のところ大きな余震は来ていない様ですが, 少しキナ臭い感じもするので, 念のため備えていましょう.
さあ今回もミャンマーについて語りたいと思います.
前回はクーデターの概要とその戦術的な話に絞って語ってきました.
今回は, 色々また分かってきた情報を元に, ミャンマーの国際関係的な今後の展望と日本の姿勢について述べていきます.

 まずはミャンマーの国際関係的な現状を話します.
アメリカのバイデン政権はミャンマー政府やその要人, また軍関係の企業に制裁を加えることを発表しており, EU諸国も基本的にそれに従う格好となっています.
ただこれは単純にアメリカ国内の資産を凍結したり, 輸出規制をかけるといった限定的なものなので, その実効性も限定的でしょう. ポージングの意味が強いです.
また日本を含むG7としても今回のクーデターへの批判を公式に発表しています.
それに対して中国は公には今回のクーデターに対して厳しい批判はしておらず, “平和的に解決することを願っています”という抑制的な態度を貫いています.
これは, 軍を支援するということを表立って発表してしまうと国際社会から総スカンを食らうだけでなく, ただでさえ中国嫌い率が異常に高いミャンマーの国民感情に更なる油を注いでしまうため, 大したことは言わない様に我慢しているというのが実態と思われます.
前回ポストでは, これまで中国との外国関係のみを実質的に重視してきた軍部の歴史的な姿勢と, 2017年以降のロヒンギャ問題を機に投資額を減らしてきたバカタレ欧米社会, そしてそこに更につけ込んできた中国の話をしました.
つまりこのまま軍政が続くことは, 西側社会からの投資減少, 中国からの投資増加および中国の属国化への道を辿ることを端的に意味します.
それにしても, もうここ数年ずっと思っているのですが, 欧米のアジア政策って, なんでこんなに音痴というかトンチンカンなんでしょうか.
欧米社会がこのままミャンマーが軍政を続ける限り投資をしない!という姿勢を貫くことで, 力の空白に中国が付け入る隙を与えるだけであることがまだ理解できていない様です.
地政学的にミャンマーが中国に取り込まれることのヤバさは以前のポストでも述べましたが, 中国がインド洋を通らず, またマラッカ海峡という地政学上のチョークポイントを通らずにアジアの海の覇権を握る手立てを与えてしまうのです.
そして実際に2017年に雲南省とミャンマー北部の国境を接している部分の資源パイプラインは完成し, 実質的に中国一帯一路の実現に大いなる貢献をしています.

https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2019/asean2019_01_001.pdf

このパイプラインの何がヤバいかというと, 中央政府のあるネーピードーや最大都市ヤンゴンは避け, 中央政府とケンカをしていて簡単には手を出せない少数民族の自治政府の管理下を上手く通っている点なんですよね.
もちろん今回のケースは歴史的な関係性が深く関わっているので一概には言えませんが, 中央との関係性が上手くいっていない時に自治体レベルにアプローチするのは中国共産党の常套手段です.
実際ミャンマーの国民達も, その様な軍と中国の関係性を知っているため, デモの中で軍に対してだけでなく中国に対しての批判も数多く行っています.
そして裏に中国がいると気づいている国民は, 徐々に香港やタイなどの若者活動家たちと結託し始めています.
香港が中国共産党によって締め上げられてしまったことは周知だと思いますが, タイでも中国共産党の後押しする軍に抵抗する動きが活発化しており, その中国がバックにいる強硬的な組織に対する活動家たちで国際的な連携を取っている様です.
また東南アジア全体としても, やっとかよと思うのですが, 中国に対する信頼感情が落ち, 米国と日本に対する信頼度が上がっているという報告も出ています.
この動きには僅かながら期待を寄せておきましょう.

 さあここで, 日本について述べていきます.
結論から言うと, 日本勢が取るべき姿勢は, この断絶した欧米系(≒NLD, スーチーさん)と中国系(≒軍)の間を取り持ちつつ徐々に自由化, 民主化に導いていくことです.
これは, 欧米系にも中国にも, 一般のミャンマー国民にもできない, 日本にしかできないであろう大変な仕事です.
と言うのも, 日本は世界でも唯一と言って良いほど, 軍とNLD側どちらにもパイプのある国だからです.
もちろんスーチー氏側のNLDが政権を握ってからも投資を活発化させており, 2017年のロヒンギャ問題が起きミャンマー政府が欧米社会から袋叩きに遭った際にも, 継続して日本政府はある程度の理解を示してきました.
もはや中国にも欧米にもできない役割を, 日本は担うことができるのです(実はこのメッセージはロヒンギャ以降ずっとミャンマー政府が出していたヘルプメッセージでもありました).

https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2017/20170804_mmr-j.html

ミンアウンフライン司令官も当時の安倍総理を表敬訪問しています.
そう言えば先週, キリンホールディングスがミャンマー現地企業との合弁を解消することを発表しましたね.
この是非は, 正直なところ微妙です.
長期的に見れば, まあ民主化を応援すると言うことで良いのですが, 軍と関係のある企業全てを潰すという流れになってしまうと, あまりに劇薬で恐らく一番困るのはミャンマー国民です.
ちなみにキリンとしては, ミャンマーから完全に撤退するわけではなく, 新しい合弁先を探す様です.
ただ, この様に軍を完全に敵に回す形になってしまうと, ミャンマー国内で生き残っていけるのか不安です.
ミャンマーで国軍と上手くやらないというのは本当にかなり致命的なのです.
キリンの合弁ビールはミャンマー国内でビールの8割のシェアを持っており, 私が好きなミャンマービール(Myanmar Beer), ダゴンビール(Dagon Beer), マンダレービール(Mandalay Beer)も全て今後飲めなくなってしまうのでしょうか…
そう言えば現在, ミャンマー人の間ではこの様に軍に関係のある製品の不買活動が盛んになっており, 上記のビールも誰も飲んでいない様です.
そして実際に売り上げもガタッと落ちている.
週末に都内のミャンマー料理屋でミャンマービールを頼んだところ, 店員さんにも隣のお客さんにも少し怒られました笑
今は皆さんアサヒビールを飲んでいる様です.

こちらが問題となったミャンマービールです. 薄くてとても飲みやすいんですよね.

欧米社会は日本の今回の動きに姿勢に対してめちゃくちゃ落胆しており, アメリカ系メディアもヨーロッパ系メディアも日本を批判的に見ているのですが, 中国も日本のことを欧米寄りだー!とかなり批判しているので, 逆に日本の動きをかなり警戒しているのでしょう笑

 今回のクーデターが起きた遠因の一つとして, スーチー氏側のNLDとミンアウンフライン司令官などを中心とする国軍の主流派の人たちの間の関係性が断絶してしまったことが挙げられています.
これまでは前大統領のテインセイン氏などの軍の改革派の人たちがその調整役を担っていたのですが, 2015年選挙でそういった人たちが軒並み落選してしまったんですよね.
なので, この断絶状態を克服し, お互いの対話を調整していくことが日本政府には求められているのです.
タイの状況なんかを見ていると国軍の支配は長く続くのではないかと心配になる方もいるとは思いますが, これまで2011年以降権力移譲に積極的だった国軍の姿勢も鑑みて, 少しオプティミスティックに状況を見ていきます.
現在国軍は, 再選挙と権力移譲を約束しているので(まあこれが国軍の大いなる影響下にある状態で行われたらブチ切れますが), 一旦はそれを少し信じてみようと思います.

COUP D’ÉTAT

COUP D’ÉTAT

 こんばんは, シンです.
大変ご無沙汰しております.
プライベートの方で大変で, また暫く時間が経ってしまいました.
まだまだプライベートの方も落ち着きませんが, 書かないわけにはいかない大変な大事件が起きてしまったので書きます.
ズバリ今回は, 昨日未明に起きたミャンマーのクーデターについてです.
まず1. 概要 について, その後2. 簡単な解説をしていきたいと思います.

 まず1. 概要について.
今回の事件は, まず正確に言うとクーデターではありません.
別に大差はないのですが, 一応国際関係学および地政学などに関わる人間として, そこは明確にしておきたいと思います. 英語, もしくはスペイン語ではpronunciamentoと言います(日本語で何と呼ぶかは知りません).
世界三大戦略家の一人かつ, 世界唯一と言って良いであろうクーデター研究者のエドワード・ルトワック(Edward N Luttwak)氏もTwitter上でそのように述べています.

クーデターと言えるほど計画性があり賢いものではなく, 単に軍隊が議会などに侵攻しただけのぬるいもんだと言うのが氏の考えでしょうか. ※この点, 後で加筆・修正します
この細かい話は置いておいて, ことのあらましを簡単に書きます.
簡潔に書くと, 昨日2/1の早朝にミャンマーの軍隊が国家顧問のアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi) 氏やウーウィンミン (U Wint Myint) 大統領などをはじめとした政府側の要人を取り押さえ, 権力を掌握したということです.
これに伴い1年間の緊急事態宣言が発令されており, 副大統領のユーミンスウェ(U Myint Swe)氏が一旦大統領として君臨するらしいですが, 実質的には軍トップのミンアウンフライン(Mint Aung Hlaing)氏が握ります.
報道を見る限り民間人に死傷者が出ているという話はまだ出ていないですが, 首都ネピドーや中心都市ヤンゴン(ラングーン) では軍が道路を封鎖し, 議会なども抑えているようです.
また夜8時以降の外出を禁止したと, MRTVという国営テレビを通じて伝えた様です.
本来MRTVは国営テレビであり軍とは一線を画しているものでしたが, 現在では軍の持っているMWDと同じ内容を報じている様です.
ちなみに現在は国営テレビ以外の民放は見られなくなっている様です.
一時はネットワークも使えなかった様ですが, 現在は復旧しています.
https://www.mmtimes.com/news/myanmar-announces-state-emergency.html
https://www.bbc.com/news/world-asia-55882489
(一部現地の友人情報)

 次に2. 簡単な解説をします.
なぜ起きたのか, なぜこのタイミングなのか, 何がしたかったのか, このクーデターの評価について語っていきます.
経緯は簡単で, 昨年11月8日に行われた総選挙において, アウンサンスーチー氏が実質的に率いるNLDという政党が約8割もの得票を得たわけですが, それに対して軍はかねてより不正を主張しておりました. そして残念ながら彼ら軍の主張は既に選挙管理委員会によって却下されています.
アメリカ大統領選におけるトランプ陣営と似ており, 彼らは正式な司法の場において決定的な証拠を提示できなかったわけですが, それでもあいも変わらず不正を主張し続けていたわけです.
その不正選挙を主張していた急先鋒が新しく大統領に就任したウーミンスウェ氏であり, 元副大統領です.
彼は元々軍の高官であり, 軍の後押しによりスーチー政権でも副大統領の座に就いた人です.
https://www.irrawaddy.com/news/burma/myanmar-military-seizes-power.html
そしてタイミングも簡単で, ちょうど昨日2月1日が新しい会期初日だったからです.
ここで何もしないで2月1日を迎えるということは, 実質的に選挙結果を認め敗北宣言をしたに等しかったわけです(実際に敗北したんですが, トランプ陣営のQアノンやクラーケン信奉者達の様に, 事実や理論などは通じません笑).

 しかしながら軍がこのクーデターを起こした理由は何だと聞かれると, 正直「分からない」というのが本音です.
上記の様な事情により, 彼らにとって喜ばしくない状況であったことはご理解いただけたかと思いますが, わざわざクーデターを起こす必要があったのか, クーデターを起こして何を実現したかったのかは微妙です.
というのも, 2008年に施行された憲法によれば, どれほどNLDが人気を博しても軍は25%の議席は担保されているからです. そして憲法改正には75%の賛成票が必要であり, 軍の中から造反が出なければ憲法改正などできません.
実際2015年にも選挙がありNLDが大勝しましたが, 一応NLDは法を遵守する意識があるので, しっかり25%の議席は軍が持っておりました.
NHKのバンコク支局の人が, ロヒンギャ問題で海外からの投資が滞っていることに軍が見切りをつけたと言っていましたが, 全然納得できません笑 彼は本当に軍と中国の関係, 西側諸国とNLDが歩んできた民主化の歴史を知っているのだろうか…
BBCではそれでも驚きとして捉えているとは結んでいるものの, 国の父たる軍が選挙でここまで大敗するとは思っておらず, 恥をかいた軍が躍起になってクーデターを起こしたと解説しています. いや, そんなことでこんな国民をますます敵に回す行動を起こすだろうか…
戦前の日本で起きた2. 26事件も似た様なクーデターですが, 今回の件と決定的に違うのはしっかり軍のトップの人たちが先導している形になっていることです.
一般的に軍のトップの人たちは実際の戦場の凄惨さを理解しており, また賢い人たちなので感情に流された非戦略的かつ過激な行動は慎む傾向にあるというのが世界の常識です.
ということで, 正直あまりしっかりとした理由は分からないというのが現状です.

さあ次にこのクーデターを戦略的, 戦術的な観点から評価してみます. ※この章は後に加筆・修正します.
まず戦略的に言うと, 彼らのモチベーションが分からないので, はっきりしません.
明らかになっている情報だけを元にしている限りは, 今回クーデターを起こしたこと自体が戦略で負けているので軍になっているプラス要素はありません.
具体的には, 国家のシンボル的存在であるスーチー氏を捉えたこと, 国民に多大なる迷惑をかけていること, そして憲法が改正される恐れが低いということが挙げられます.
少し陰謀論チックな仮説に基づいた戦略の考察は, 次項に譲りたいと思います.
戦術的には, 冒頭でも述べた通りこれは学術的にクーデターではなく, pronunciamentoと呼びます.
これは聴き慣れないものかとは思いますが, 90年代に南米で起きた物が近く, 軍全体が国家権力を奪うことを指します.2014年にタイで起きたものもこのpronunciamentoに入ります.
クーデターは2.26事件や2016年のトルコで起きたものがクーデター未遂と呼ばれるもので, イメージしやすいかと思います.
こちらは軍全体ではなく, 軍の中の一部が反乱を起こし, トップだけを代えて基本的な国家の運営組織や方法などは変えない物を指します.
ちなみにクーデターが成功し, 彼らの実現したい何かしらが達成できる可能性が低いですが, 今後の進み方次第では案外統治を長引かせることはできるかなと思っています.
現状のショボいところは, ここまで国民を敵に回している事実, 情報統制が甘い, 国家のシンボルたるシュウェダゴンパゴダを占拠していないこと(報道を見る限り)などが挙げられます.
逆に現状で優れているところは, 空港を封鎖し占拠していること, スーチー氏を捕らえていることなどでしょうか.
今後はSNSを禁止にし, 今やっている通りの国営テレビのみを続けること, 中国の全面的な支援を受けること, シュウェダゴンパゴダを占拠し, スーチー氏に軍による統治を認めさせることができれば, 案外成功する可能性はあるかと思って見ております.
簡単にそれぞれ解説すると, 国家のシンボルを陥すことは国民の心を挫くのに有効です. 空港を封鎖することは敵対的な外国勢力(ここでは主に西側諸国)の排除に有効です. 情報統制の効果はお隣の中国をご覧頂ければ明らかです.
案外西側諸国を中心とした国際社会からのバッシングおよびFDI(対外直接投資) の減少は大きな影響を与えないかなと思っています. もちろん国民生活の水準と国民感情は悪化するでしょうが, 何十年にも渡って西側諸国と断絶し中国とのみ非常に仲良くしてきたのが軍です. また経済発展は民度を上げてしまうので, 国民が貧しい方が軍としては打倒の対象にならなくて良いのです.
クーデターの技術的な話については, 前述のルトワック氏のクーデター入門を是非お読み頂ければと思います.

※追記(2021. 02.24) クーデターの戦術的な部分に明らかな認識違いがあったので, 加筆・修正しました.

さあここまで見てきた様に, まだ何が起きているのか, 何がしたいのかははっきり分かりませんが, しっかりと続報も注視していきたいと思います.
日本人にとっても決して他人事ではありません.
このまま軍の統治が続くことは, 前述の通りミャンマーがますます中国に飲み込まれる可能性が高く, またお互いに接近するだけのモチベーションがあります.
一般論として私は独裁が100%悪で民主主義が完璧だなどのナイーブなことを言うつもりはありませんが, 今回はミャンマー国民のほとんどが反対しているという点で, 精神的にはミャンマーの民主化を後押ししていくべきでしょう.
ただ, そのプロセスの点では様々歴史的な背景などがあり, 完全にNLDのみを支援すれば良いというわけではありません.
この支援のプロセスについては次項で詳しく書きたいと思っていますが, まずは私の以前のポストをご参照頂ければと思います.

 最後に, ミャンマーの自由と民主化を祈念して結ばせていただきます.
また次のポストでこの話題について取り上げていきます.
#justiceformyanmar
#save_myanmar

こちらの画像は最近若者を中心に回っている画像です.
I CAN’T BREATHE

I CAN’T BREATHE

 こんばんは, シンです.
最近忙しくて更新ができておりませんでした.
約3ヶ月ぶりのポストとなってしまいましたが, 是非ご覧いただけたら嬉しいです.
さて今回は, かなり遅ればせながらアメリカの人種差別問題に言及していこうと思います.
元々私自身, 差別問題等にはあまり高いアンテナは張ってきてこなかったのですが, 他人事でもないなと思う様になり, 少し様々なメディアを注視していました.
そんな訳で今回は,
①書くキッカケ
②日本での差別問題
③日本人の今後持つべき姿勢
に分けて語っていきます.
終戦の日を迎えた直後に全く違う問題を語るのは大変恐縮ですが, それこそ3ヶ月前からずっと投稿したいと思っていた話題なので, 敢えて今日投稿します.
終戦に関連した話題はまた近日中にアップしたいと思っています.

 まず①のキッカケについてです.
私の記憶の限りでは, このBlack Lives MatterのムーブメントもI Can’t Breatheというキーワードも, 5年以上前からアメリカには存在していました.
現役最強選手でNBAの精神的リーダーであるLeBron Jamesを筆頭にして, NBAコミュニティーはかなり前からこの黒人差別問題を直視しようというムーブメントを起こしていました.

Cleveland Cavaliers forward LeBron James warms up before an NBA basketball game against the Brooklyn Nets at the Barclays Center, Monday, Dec. 8, 2014, in New York. Professional athletes have worn “I Can’t Breathe” messages in protest of a grand jury ruling not to indict an officer in the death of a New York man. (AP Photo/Kathy Willens)
(https://time.com/3624684/lebron-james-i-cant-breathe-eric-garner/)

 そしてそのリーダーであるLeBronが中心となって熱心にこの問題に取り組んでいたこともあり, NBA全体としても長い間バズワードというか, 大きなムーブメントとして, この構造的黒人差別をなくそうと取り組んできました.

LOS ANGELES, CA – DECEMBER 09: (L-R) Nick Young, Jordan Clarkson, Carlos Boozer, Wayne Ellington and Jeremy Lin wear an “I Can’t Breathe” t-shirt to protest the death of Eric Garner at a basketball game between the Sacramento Kings and the Los Angeles Lakers at Staples Center on December 9, 2014 in Los Angeles, California. (Photo by Noel Vasquez/GC Images)
(https://www.cbssports.com/nba/news/photo-kobe-bryant-los-angeles-lakers-wear-i-cant-breathe-shirts/)
Jeremy LinがLakersに所属している時に着ているので, 6年前には流行っていたことが確定しました.

そう, 黒人が大半のNBAなんて, 一番典型的なアメリカンドリームの一つであり, また恵まれない黒人達の憧れの的です.
そして最近八村塁選手がこのBlack Lives Matterのデモに, 所属するWashington Wizardsの一員として参加して精力的に取り組んでいたことが日本のメディアでも大々的に取り上げられたので, 知っている方も多いかと思いますが, NBA選手は今回のこの運動でリーダー的役割を果たしています.
それもこれまで数年間の皆の積み重ねが有ったからこそと言えます.
言わずもがな, Kobe BryantやPaul Pierceをはじめとして, NBAのスター選手たちは私の青春時代のヒーローですから, 以前から普段の差別問題よりも関心を持っていました. もちろん黒人だからヒーローなわけではなく, Steve NashやLuka Doncicの様な白人選手もYao Minの様なアジア人選手も含めて皆ヒーローですが.
そんなわけで, 自然とアメリカのブラックカルチャーみたいなものには何となくの憧れが昔からあります.
HIPHOPを聴きながら, ナイキのスニーカーを履いてストリートを歩くみたいな笑
というわけで基本的にこのBLM (Black Lives Matter)の運動にはシンパシーを感じているというか, サポーターでありたいと思っています.
自分のヒーロー達の為にも.
やっぱり黒人であるというだけで日常的に受ける差別はかなりある様です.
BLM関連で友人から教えてもらったWhen They See UsというドラマをNetflixで見たのですが, やはりこういう事件ってまだまだあらゆる場所であるんだなあと感じました. 黒人であるというだけで少し偏見を持って見られ, 犯してもいない犯罪に巻き込まれてしまうみたいな…

Netflixで観られるので是非観てみてください.
英語だとBAEM (Black, Asian or Ethnic Minority)という言葉があるのですが, やはりマイノリティーの人種に所属しているだけで受ける被害は何かとある.

そしてこのまま②の日本での差別問題に突入します.
実際私も, LeBronが着ているI CAN’T BREATHEのシャツを持っているのですが, 普通に日常的に着ている程度です.
つまりデモ等に参加するつもりはありません.
もちろんコロナウイルスのこともあって人と密集したくないというのもありますが, それ以前にデモ自体に否定的なので.
結局政治で変わって来なかったアメリカの歴史を考えれば, デモ活動をする気も分かるのですが, なんかスマートな感じがしないんですよね.
結局一部が暴徒化してしまい, 元々平和的に確かな信念が有って活動をしている人達の印象すら悪くなってしまうのが, あらゆるデモ活動のあるあるだと感じています.
少し話は変わりますが, 以前韓国で朴槿恵大統領の退陣デモが起きた際に, 「これこそ民主主義の賜物!」とかトンデモ発言をしている自称有識者が結構いましたが, ただの情治主義でしょと思ってみていました. 民主主義ならしっかり法的に認められた選挙プロセスを経てトップ交代させろよ, と.
実際今回もおかしな流れにもなっていて, 建国の父たちの像が軒並み倒されたり, 過去の偉人のあらゆる功績を全否定されたりという風潮が続いています.
ナチスが人種差別をしたから, それ以外の全ての功績を無かったことにする, 経済を回復させたり健康意識を格段に上げたりという功績すら褒めようものなら袋叩きにする, 日本のメディアに似た物を感じます.
ちょっとスマートな流れではなくなって来た感じ.
もちろん奴隷貿易をしていたり, その他の人種差別をしていたのは大問題ですが, 当時の空気感を考慮しないで現代の価値観で全てを評価する姿勢や, それ以外の功績から目を背ける姿勢には違和感を禁じ得ません.
少し話は逸れましたが, だから私はデモに参加する気は一切ありません.
21世紀なんだから, そして集団感染しない為にも, 他の方法で意見を発信しくべきだと考えております.
だからこそ, 今この様に本ブログで語っているというのもあります.

ということで基本的にデモには否定的です.
そして人が集まっている良い感じの映像が撮れるので, そのデモを利用して自分の知名度を上げようとする政治家や活動家, 暴れたいだけの変な奴らもついてきてしまうんですよ.
本当に, デモに参加している議員, 全然黒人文化や歴史に理解のないやつ多いですからね.
そういう奴らの存在って, 実際に被害を被ってきて本気で社会に変わって欲しいと思っている黒人の人達に対してむしろ失礼だと思うんですよね.
別にアメリカでデモが起きるのは理解できるのですが, また日本でも実際に暮らしていて不自由を感じている人達が, 変えようとしてデモを起こすのも理解できるのですが, どうも見ていると関係ない奴らがぶら下がっているみたいなんですよね.
人の不幸を自分の売名行為に利用する様な奴らに対しては本当に怒りが収まりません.

 さて話は戻って日本に住む黒人について.
手っ取り早く2本の動画をご紹介します.

タイトルに騙されることなかれ
一度見て欲しい, 日本の生活の長い黒人のロングインタビューです.
様々な黒人の生活をインタビューした秀逸な作品です.

これらの動画や, 自分の日本在住の黒人の友人(ほとんどバスケ仲間)との話を通して感じるポイントは大きく分けて2点です.
・ ”黒人”であることによる不利益, 差別は特に感じない
・ ”外国人”として, 一般的な日本人とは違うことによる不自由さはある

 ここについては若干語り足りない気もしますが, 敢えてこのまま③の日本人の持つべき姿勢について述べます.
要するに上記の二点を意識して暮せば良いということなのですが, やはり”外国人っぽい見た目の人”全般に対する日本人の感覚は流石に遅れている気がするので, 少し言及します.
単にインフラや行政サービスを多言語化しろ!みたいな表層的なことではなく, 内面的な姿勢は相手が韓国人だろうがベトナム人だろうがインド人だろうがアメリカ人だろうがガーナ人だろうが“ガイジン”と一括りにして, 大多数の日本人の友人に対する態度とは少し違くなってしまいがちだと思うんです.
これは観光客か永住権を持っている様な長期滞在者かでも少し違って来ますし, 日本に親和的な国からの人かどうかで, どうしてもバイアスがかかってしまう現実もあるとは思うのですが, できるだけ一般化して話したいと思います.

まず外国人に関して考える前に, 日本人でも本当に様々なバックグラウンドを持ち, 性格も違うという前提を皆が理解する必要があると思います.
分かりやすく琉球民族の友人や在日朝鮮人2世の友人が居たりすれば理解は早いとは思うのですが, 同じ日本人でも所得や学歴, 出身や思いの伝え方などかなり違います. 特に田舎に行くことの多い私としては, 時間の流れ方がマジで違うことに日々良い意味で刺激を受けて居ます.
そんな多様な隣人に恵まれてきたからこそ, 外国人の隣人ともお互いの個性をリスペクトし合いながら生きて来られたのだと思っています.
外国人だからということで良くも悪くも特別扱いをするということは, 逆にその人の内面的な個性を無視してしまうという失礼なことにもなりますし, また日本国内に”外国人コミュニティー”や”◯◯人コミュニティー”というものを形成させやすくなってしまい, 無意識の内に民族による分断の様なものを引き起こしてしまう遠因にもなります.
トランプ政権の誕生によって大手メディアが騒ぎ出した国内の人種による分断, フランスを中心としてヨーロッパでも既に数年前からかなり表層化している分断, これに近いものが日本国内でも起こりつつあると感じています.
特に私は在留外国人と接する機会が多いので, 朝鮮人コミュニティー, 中国人コミュニティー, インド人コミュニティー, ネパール人コミュニティー, ベトナム人コミュニティー, ミャンマー人コミュニティー, ブラジル人コミュニティーなどかなり多くのコミュニティーと触れて来ました.
コミュニティーがあること自体は決して悪いことではないですが, その人たちだけで固まり続け, 日本の既存のコミュニティーと交わろうとしない人達が多いのも現実です.
その人達の姿勢にも大いに問題はあるものの, 彼らにその様な生活を強いているのも, 我々一般の日本人の言動に原因があると思うのです.
ですから, 隣人に自分とは違うバックグラウンドを持った人がいるという環境に, 精神的に慣れていく, そして誰に対しても個性をリスペクトし自分と同じ価値観を持つことや同じ言動をすることを強いないこと, それが大事です.
内側からしっかりと正面から向き合って, 人として信用できなかったり合わなかったら別に良いんです.
結局は私が以前からずっと言っている”個をリスペクトすること”が全てに繋がっているのだと改めてお伝えしておきます.

 またここでは割愛しますが, BLM運動に付随して, George Floyd氏と加害者の警官が元々同僚であったこと, アメリカの警察官が日本で言うバイトの警備員感覚でできてしまう問題など, 関連する様々な問題点が浮上して来ました.
ここについてもいずれ触れられたら嬉しいと思っています.

追記: 原宿の竹下通りにいる黒人の強引なキャッチや, ナイトクラブの警備員にいる黒人達をどう考えるかと言う議論を友人としました.
彼ら自身, 「黒人は怖い」といった一般的な日本人のイメージを利用してその仕事に着いているので, 差別的とは言えないかなと思うと共に, 別に何人でもキャッチはうざいし, ガタイの良い警備員は怖いので, 一番打率が高いということで黒人になる確率が高いものの, 黒人に限定された話ではないので, 本質的に本ポストの論旨と相反するものではありませんでした.

最後に, 日本で育ったカメルーン人の親を持つ星野ルネさんについてご紹介します.
何となく私も以前から存在だけは知っていたのですが, ここ最近かなりメディア等でも取り上げられていて話題になっているので, 皆さんもご存知の方が多いかと思います.
ルネさんは幼少期から日本にいるので, ③で述べた通り, まだまだ理解の少ない日本人と一緒に生活している上で数々の不自由を被ってきた方ですが, 持ち前のポジティブさでその自身の経験をコミカルに漫画にしています.
この様な方がいることに感謝しながら, そしてルネさんの様な方々が日本で活躍していける様に我々もより良い環境を作れる様努力していきましょう.
ルネさんの漫画やリンクを貼った動画と共に, このブログも一つのヒントに成れば嬉しいです.

“積極的”何もしない主義

“積極的”何もしない主義

 こんばんは, シンです.
GWに廃人の様な生活を謳歌していた私としては, この最高な生活が終わってしまって大変辛い思いをしております.
普段は非常にアクティブに生きていたいのですが, 今は久しぶりにこんなに合法的にインドアでいられるので, これはこれで楽しむべきかなと思っています.
本当は, 選択肢のある中で廃人をするのが一番心地よいのですが…

 さて, 今回は「“積極的”何もしない主義」について語ります.
これは昨年末に書いた「Coldplayとオリエンタリズム」という記事と並んで, 将来的に論文を書きたいなと思っているタイトルです(皆さん取らないで下さいね笑).
さて, このタイトルについて,
①このタイトルを書くに至ったきっかけ
②日本的なあなあさ
③実質何もやっていないのにやってる感だけ出すやつ

という3段階でお送りしようと思います.

 まず①の, 「このタイトルについて書くに至ったきっかけ」を書きます.
一つはプライベート的な友人との会話でした.
友人も私も, ちょっと前に人間関係で似たような悩みを共有していまして, 電話で相談をしておりました.
お互い現状をどうにかしたいと思っている→しかしながらコロナというどうにも身動きが取りづらい状況にある→相手の出方をもう少し見極める時間が必要→正しく解決したいからこそ, 今は敢えて何もしない.
という結論に至りました.
思い立ったらGOの私ですが, また今回も今は何もしないという決断をしてしまいました…最近こういうことが増えたな…
(↓そう言えば, 敢えてGOしない, STAYしようという結論を出した際のことも以前ポストしていたので, ご興味あれば.)
https://sh1nk1ba.com/2019/11/28/should-i-stay-or-should-i-go/
これは②の日本的なあなあさに続けます.
念のため先に言っておくと, これは必ずしも悪いわけではない!と私は思っています. 詳しくは後述します.

さあもう一つのきっかけは, 仕事に関してです!
私は, 基本仕事は好きなんですが, ここ最近は仕事しているフリをさせられる組織論のクソみたいな時間が多かったので少し仕事が嫌になっていました.
そこそこやることはあったのですが海外事業ですから必然的にある程度仕事が減るのは仕方ないことだと思うのです.
それなのに, 組織内部的に, 「俺たちは仕事やってるぞー!」というアピールをするためだけに, 謎のリストとかを何個も作成しています.
本末転倒というか, 誰を見て仕事をしているんだ, と馬鹿馬鹿しくなってきます笑
要は, 仕事してる風をしている訳です.
この実際には何もしていないのに, やってる感を出していく, というのは③に続いて行きます.

 次に, ②の「日本的なあなあさに」ついて語ります.
前述の通り, 敢えて何もしない!という決断をした際にふと思い出したことがあります.
それは, 以前経産省の官僚と今後のエネルギーミックスについて語っていた時のことです.
ちょうど数年前から, アメリカを中心にかなり急進的なくらい, グリーンボンドだ!ゼロエミッションだ!カーボンフリーだ!という流れが出て来ましたよね.
また日本に特有の問題もあります.
福島第一原発の事故を受けて, 日本の原子力政策をどうするのかという問題と, FIT制度というクソ政策をどうするんだという問題です.
これらの問題を抱えた中で, 今後の日本のエネルギーミックスどうすんねん?
と言う議論をしていた訳です.
※FIT制度とは, 再生可能エネルギーの活用に取り組んだ企業に対して政府が補助金をたんまりくれる制度であり, 2010年度初頭に始まりました.
結局年間2.4兆円もの財政負担を国民に強いることとなり, また補助金をもらえるから, 自分達でマネタイズのためにコストカットとか頑張らなくて良いや!という企業のなあなあとした企業体質を生んでしまいました.
良かれと思って支援した結果, 企業が体質改善をしないというモラルハザードを起こしてしまったという, パラドキシカルロジックの典型例となってしまいました. アメリカのリバタリアン達からしたら, 真っ先に叩きたくなる様な政策ですね.
ちなみにこのFIT制度は昨年から徐々に削減される方針です. 当然だ.
詳しくは長ったらしいエネルギー白書をご覧ください笑
結局アメリカでなぜこの様なグリーンボンドの流れが進んだかと言うと, メリルリンチの様な巨大投資期間が動き出したからなわけです.
デカい金が動くから, 環境に優しいことしないと!と言う極めて健全な資本主義の流れです.
(↓ちなみにこれが現在, 経産省が掲げる現在と将来のエネルギーミックスです)

これを見てすぐ分かると思うんですけど, 「え, 再エネ少なすぎじゃね!?」ってことですよね.

まあ日本国内でも昨年くらいから突然(というかやっと)再エネ増やさないと流石にヤバくね?という風潮が出てきたので, ちょっとは変更になるかも知れないですけど, 世界の先進国との足並みは揃っていない状況です.
METIの人に聞いたところ, 概ねどの事業者にも生活がある, 原子力はベースロード電源だから簡単には変えられない, 再エネは金がかかる等の理由から, ドラスティックに変えることはできないんだとか.
だから, 「敢えてあんまり変えない政策にするんだ!」とのことでした.
まあエネルギーという人間の生活に深く関わるインフラのため, 破綻させるのがまずいことは分かりますが, 悠長だなとは思いました.
一応肩を持っておくと, 火力発電でも, 低炭素石炭やクリーンディーゼルの様な工夫もしているみたいではあります.
でも世界の投資家の流れに置いていかれないか, 依然として危機感は禁じ得ないので, 注視していく必要があるでしょう.

 今回の日本政府の一連のコロナ対策でも分かりましたが, 我々の敵は安倍政権でも野党でも, どこかの事業者でもなく, 「日本的なあなあさ」なんだなと思いました.
日本のこの中途半端なコロナ対策で, 各国に比べて感染者数が少ないのは, 明らかに元々の衛生観念の違いが大きく, 100歩譲っても政府のお陰とかではない笑
数年前に話題になったリーガルハイというドラマで堺雅人演じる古美門先生が法廷で語っていた, いじめの正体の「空気」というものに通じるところがあります.
正しいと分かっていても, 周りに合わせなきゃいけない, ドラスティックなことができない, そんな空気感が日本にはあると思うんです.
どこか他力本願というか他人事みたいな感覚, 誰かがやるでしょ, 周りから叩かれたくない, デカいことやって失敗したくない, そんな空気がありますよね.
この空気の大きさ, それ故のなあなあさを感じました.
霞ヶ関の中では経産省はイケイケ集団と目されており, また他の省庁からかなり嫌われているんですが, 流石に資源エネルギー庁だけはそうもいかないみたいです.

この「空気」という魔物の大きさは強大です.
https://www.youtube.com/watch?v=oEYeh0tU1vo

 さあ次は逆に③の「実質何もやっていないのにやってる感だけ出すやつ」について語ってみようと思います.
まずは最近話題のニューヨーク州知事のAndrew Cuomo氏について.
彼は毎日の様にメディアの前に出て, 非常に多くの情報を語っています.
何人出たか, なぜ感染したか, これからどうすれば良いかなど…
それ自体は素晴らしいと思います.
以前のポストでも書いた通り, この様な状況に於いては, リーダーが出てきてくれるだけで安心しますからね.
現在の日本で言えば吉村大阪府知事みたいなイメージですかね.
大阪と違って, このクオモ州知事が駄目なのは, 「やってないから」ですね.
大阪が独自に色々やっているのは皆さんも日々ニュースで観ていると思うのですが, このNY州知事は, やってる感や寄り添ってる感をめっちゃ出す割に結果が出ていない…。
カリフォルニアやワシントンなどと比べてNYがかなり悲惨な状況になっていることは皆さんもよくご存知でしょう.
クオモ氏は, 初動を明らかに間違ってしまったんですね.
3月に不要なビジネスを閉めさせるのを怠っていた….。
それを結構他の人にしているのが, なんとも滑稽です.
(もちろんNYはカリフォルニアと比べて気候も寒く, また自動車社会のカリフォルニアに比べて鉄道社会であることもかなり影響しているとは思うので, 全てがクオモさんのせいではないですけど)
ですがこの人, すごい人気なんですよ.
アメリカではこういう口が上手いリーダーが受けるのかな, 自分の非は認めずに, やってる感出していく人.
グレタさんが欧米でかなり受けているのも, あのアピール力のある話し方のおかげなのでしょうか.
日本とは根本的に求められているリーダー感が違い, だからこそ教育にもかなり違いが出てきている様な気がします.
欧米ではこのレトリックをかなり小さい頃から習うのに対して, 日本では人前での発言の仕方や, 巧妙なレトリックとかは習わないですよね.

 日本では, リーダーシップ像としては東洋的影響の方が強く, いわゆる不言実行の人が多い印象です(だからこそ外交では他国のプロパガンダ攻勢に負けるんだろう).
論語の一説に「巧言令色鮮し仁」という言葉がある通り, 欧米に比べたら口だけの奴をむしろ嫌う傾向にある様です.
大阪府知事はちゃんとやっているからよし.
小池都知事はどちらかと言うと欧米っぽいスタイルですね.
「劇場」を作って, ◯◯と戦っているイメージを作り出すことで, やってる感を出しています.
現在で言うと主に安倍総理を中心とした中央政府と戦っている, と言うか政府に働きかけているイメージを作っていますよね.
小池さんが何をしたんだと言う話は, 今回は割愛します.
ちなみに有本香さんというジャーナリストの方は, 少し個人的な恨でもあるんではないかと思うくらい, 就任当初から小池劇場をずっと糾弾しています.
まあ結局, アピールとかは別にどっちでも良いから, 仕事してくれって話ですね.
リーダーって難しいですね.


無責任体質の日本

無責任体質の日本

 こんばんは, シンです.
ついに, この話題に切り込むことになりました.
コロナウイルス関連で, 私が最も書きたかった話題です.
感染者数が何人になったとか, 医療関係者が何を言っているとか, 中国が如何にしてプロパガンダを続けいているとか, 正直私にとっては二の次で, 一番語りたかったのはこれです.
というのも, この問題で最も本質的な問題がこれだと思うのです.
色々と調べ物が多く, これを書くのは骨が折れるので避けてきたのですが, 今週たまたま自分の仕事で無責任な人間の無責任な言動にイラっとしすぎて, ついに書く気になりました.
普段人にあまり期待していないので, 誰かの言動に腹が立つこともないのですが, 今回この様な状況になってまで, 責任のなすりつけ合いをする人々を見て流石にイラっとしまくりました. ある意味怪我の巧妙です笑
今回の内容を一言で表すと, ほったらかしにした憲法と財務省のせいで日本が滅びるぞ!です.

 まず一旦遠回りをします.
https://time.com/5818228/japan-coronavirus-response/
これは英国の名門TIME誌に掲載された有名な国際政治学者, Ian Bremmer(イアン・ブレマー)氏が寄稿された記事です.
この方は日本のNewspicksにもプロピッカーとしてコメントされているので, ご存知の方も多いのではないでしょうか.
氏が色々なところでコメントをしている内容を踏まえてこの記事を簡単に解説すると, 日本には既に第二波が来ているぞ!経済がヤバい中でどうやって抑え込むんだ日本!という様な内容です.
タイトルが「日本が世界に教えてくれること」って感じなんですが, 結局日本が世界に教えてくれることは明言してくれていません笑
ただこの記事にある”Japanese law won’t permit the kind of lockdown we’ve seen in China. “という部分は非常に重要です.
そう, 日本では外国で行われている様な本格的なロックダウン, 非常事態宣言が, 法的にできないのです!!
一応先月施行された「新型インフルエンザ等対策特別措置法」には非常事態宣言という言葉は出てくるものの, 正直言ってグローバルスタンダードから見て, 日本の非常事態宣言なんて, 非常事態宣言なんて呼べる代物ではありません.
それもこれも全て, 憲法的な制約があるからです.

 現行の憲法の下では, 基本的に私権の制限ができません.
他国でやっている様に, 外出したら逮捕する!罰金をかける!フィリピンの様に射殺する!(これはマジかと笑ってしまいましたが笑) ということができません.

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000180797.html

基本的に, 憲法で保障されている国民の財産権や身体の自由, 経済活動の自由などを, 例えこの様な緊急事態でも, 中央政府も, 警察の様な国家権力も侵害することができません.
だから, 今って「要請」しかされていないですよね?
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=424AC0000000031#D
新たに制定された法律も, 基本的に国民に対して要請しかできないんですね.
電気・ガス・医療・建物の様なインフラに関わる事業所に対しては, 既存の法律との関係性で, 緊急で医療施設に使わせろ!とか電気・ガスを止めるなよ!とかできるのですが, 国民に対して直接的に強制力のあることはできません. 外出歩くなとか出勤するなとか, 営業停止しろとか…

※余談ですが, 災害対策基本法で決められている「応急公用負担」という規定で, 自然災害時には都道府県知事の一任で建物をぶっ壊して良いみたいな謎現象が起きるのですが, これに対して現政権に対して否定的な意見をお持ちの弁護士や憲法学者達が何も言わないのが気にかかります.
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=336AC0000000223#P
これは国交省の知人にもう少し詳しく聞く必要があるんですが, この状況なので機会を逃しています…

 ちなみにEU諸国では, 「European Convention on Human Rights (人権と基本的自由の保護のための条約)」というのがありまして, これの15条に, 緊急事態宣言時に一定の条件下で政府が私権を制限して良い旨が書かれています.
エストニアやルーマニアの様に, これに基づいて厳しい緊急事態宣言を発し, 国民の外出等を禁止している国もありますし, スペインやイタリアの様に, 独自に憲法に規定した通りに緊急事態宣言を発している国もあります.
こんなの, 古代ローマの時代からある概念なのに, なぜこの国にはないのでしょうか…
https://theconversation.com/state-of-emergency-how-different-countries-are-invoking-extra-powers-to-stop-the-coronavirus-134495

 昔読んだ記事で, 現行法で全て対応可能だから憲法改正する必要はない!という記事が数多く出され, 日弁連も公式に憲法改正して「緊急事態要項」を作ることに対して反対していましたが, 今の日本の現状を見れば, 無理だったことは明らかですね笑
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2017/opinion_170217_03.pdf
https://ironna.jp/article/3232?p=3
そもそも, 自民党が独自の憲法改正案に「緊急事態要項」を盛り込もうと思ったのは, 2011年の東日本大震災が起きた際に迅速に対応出来なかったことの反省の上にあるわけですが, 結局それを9年間も見て見ぬ振りして放っておいたからこの様になってしまったわけです. 今回も迅速に動けませんでした, 法的に無理なので.
もちろん自民党の改正案それ自体を入れなきゃいけないわけではなく, 実際に改正案にも国会への報告期限がないなどの欠陥があるわけなので, これを土台に改正議論すら行われなかったのが問題です.
https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/130250_1.pdf
改正案の第9章にある, 第98, 99条が実際の文言なので, ご興味のある方は是非ご覧ください.

 無責任だ!安倍政権は何もやってくれていない!と散々過去のポストで私も言ってきましたが, ある程度は仕方ないんですね. 法的に無理なので.
さて, これは一義的には改正議論を進めなかった自民党政権のせいでもあり, また憲法改正に対して懐疑的な姿勢を崩さない公明党のせいでもあり, また国会を下らない議論の劇場にしてしまう野党のせいでもありますよね.
また本来この様な本質的なことを報道しなくてはいけないのに, 大したことないことを取り上げ続け, 国民に考える機会を与えなかった大手メディアのせいでもあります.
ただ, 与党を改正に踏み込ませなかったのも, アホな野党を支持し続けたのも, この様な低レベルなメディアを本気でオワコンにさせなかったのも, 全て我々国民ではありませんか??
ダメ与党もダメ野党も選んでいるのは我々国民ですし, メディアは国民の質の映し鏡なんて言いますし.
無責任な与党の存在, 無責任な野党の存在, 無責任なメディアやコメンテーターの存在, 無責任な政府の存在は全て, 無責任な国民の存在のせいですよ.
今の雰囲気は, 皆もっと協力なリーダーシップを求めていると思うんですね.
ではそれを政府にそのリーダーシップを発揮させる様な法的根拠を与える行動をしましたか?
確かに戦後に日本を徹底的に去勢国家にしたのは占領期のGHQですが, それを放っておいたのは, 紛れもない国民ですよね.
そんなんなので, 私の職場の周辺でも今週責任のなすりつけ合いも起きるだろうと, 落胆しました.

 財務省云々の話は過去ポストでも散々しているので, 今回は割愛します.
詳しくは以下をご参考にしていただければ幸いです.
https://sh1nk1ba.com/2020/04/02/%e5%b8%8c%e6%9c%9b%e3%81%ae%e6%8c%81%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%84%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%b5%8c%e6%b8%88/
法的に営業停止命令もできない. 命令していないから, 営業自粛しているのは御社の勝手なご判断ですよね?だから補償なんてしませんよ, 救済措置なんてありませんよ. というディストピアが容易に想像できてしまい, 非常に怖いです.
この国は, いつになったらまともな国になるのだろうか…

予想を外したものの…

 こんばんは, シンです.
テレワークが嫌すぎて, 頑張るためにコーヒーと紅茶をガブ飲みしたところ, カフェイン中毒で終始体調不良でした.
あの紅茶高いのに…
今日はもう一トピックだけ語ります!ズバリ, 10万円給付について(最後に音楽について軽く語りますが).

 昨日の投稿では, どうせ無理やろ…と私は言っておりましたが, どうやら一律給付は実現しそうですね!良かったです.
予想を外したのは悔やまれますが, とりあえず給付されるなら良かったです.
https://sh1nk1ba.com/2020/04/16/%e3%82%82%e3%81%97%e9%b3%a9%e5%b1%b1%e6%94%bf%e6%a8%a9%e3%81%a0%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%89/
予想を外したものの, 実際に公明党に華を持たせた形になったからまあいいや…と自分を納得させています笑
自民党議員などのツイートを見ていると, やはり党内で提案した時は完全に無視されていた様ですね…
あまり報じられていませんが, この給付の対象に在日の外国籍の人たちも入るみたいですね.
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e996f21c5b673737b6d2a7a?ncid=other_facebook_eucluwzme5k&utm_campaign=share_facebook&fbclid=IwAR3le98nCTFcgrUZlYDQPoHNs_vivKDlnvLy8dK4_Dn_sWy_NDFbxs2_iAM
以前から, 外国籍が入るのかを気にしていたのですが, 結局入る様で良かったです, 職業上日本在住の外国人の同僚が多いので.
それにしても, どの様な議論が行われたかは出ていないですね.
それが一番気になっているんですが…
差別はすべきじゃない!給付すべき!みたいなべき論だったら興ざめなのですが, 継続的に納税をしてくれる見込みが高いからとか, 国際的競争力を高めるためにも日本で活躍する外国人の就業意欲をキープする必要があるとか言う議論を経て決定されていたら良いなと思います.

 そういえば, 現在の日本の安倍政権は, 主要国の中で唯一支持率が落ちている様です.
https://president.jp/articles/-/34684
支持率自体は私は全然気にしないのですが, まあそりゃ落ちるよな…
この記事自体も後半は意味不明で, 共感して欲しいとか優しくして欲しいとか謎なソフトなことが連ねられており, 「子供かよ笑」と言う外ないですけどね.
別に共感とか全くしなくて良いので, 国民と日本経済のためにちゃんとリーダーシップ張ってバンバン法案と政策を通してくれれば良いんです.
それが, このまま10万円が給付されたとしても, 前回ポストで書いた仮想鳩山政権の劣化版みたいな政策しかまだ実現できていないですからね.
危機の時はサプライズが重要なのに, 結局10万円か. 想像の範囲内ですね笑
それにしても, この10万円給付が成立した経緯を見ていると, 自民党内からの提案は無視されるみたいなので, 安藤議員や青山議員などの自民党内減税勢力の提案は通りそうにないかな…
やっぱり, 仮想鳩山政権の劣化政策で終わりそうですかね…

 最後に音楽について.

NirvanaのSmells Like Teen Spiritsとともに, 90年代を代表する曲の一つ.
「グランジ」と言うロックの中の一つのジャンルをここまで世に広めた彼らは偉大です.
Teen Spiritsは人生で2億回くらい聴いたので, もう今更聴くことはしないですが, Jeremyはまだ600回くらいしか聴いていないので, 一日中でも流して入られます.
カッコいいですね本当に. チープで暗い感じのMVも, ガレージから出てきた気取らない泥臭い感じが出ていて良いですね笑
もし鳩山政権だったら…

もし鳩山政権だったら…

 こんばんは, シンです.
一連のコロナ対策の安倍政権の動き, 本当に遅すぎてさすがにイライラしてきました.
そんなイライラしている中, 今回は2つのトピックについて語りたいと思います.
①本日予約開始のiPhoneSE(第二世代)について
②もし今, 鳩山政権だったら…について
でお送りします!

 さあ早速, iPhoneSE発売について.
https://japanese.engadget.com/jp-2020-04-15-iphone-se-2-apple-a13-bionic-4-5.html?guccounter=1
いやーやっときましたか!!
前々から噂は聞いておりましたが, iPhone8の系統の小さめiPhoneのハイスペック&廉価版がついに発売となりました.

私はデカ目のiPhoneがずっと嫌だったので, このコンパクトかつ洗練されたiPhoneをずっと待ちわびておりました.
今使っているiPhone8とハードはほとんど変わらないみたいですね.

何が秀逸かと言うと, この大きさ, 見た目にして, 使用されているA13 BionicというSoCは, iPhone11から使われだしたコアでして, 以前のコアに比べて処理能力は20%向上, また40%の消耗抑制ができると言われています.
この処理能力のおかげで画像処理が非常に高くなるので, カメラ性能はおろか, 普段観る動画も高画質で楽しめるという優れもの!
あのiPhoneを買った時のサクサク感を早く楽しみたいです…
ちなみにこのSEの発売は, Appleのかなり野心的なグローバル戦略の肝となってきます.
詳しくは下記リンクの投稿で書いたので, 是非ご参考ください.
https://sh1nk1ba.com/2020/02/22/%e3%83%9f%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%9e%e3%83%bc%e4%ba%ba%e3%81%ae%e8%a6%aa%e5%92%8c%e6%80%a7%e3%81%a8apple%e3%81%ae%e6%96%b0%e8%a3%bd%e5%93%81%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
予想とまではいきませんが, 以前から期待して待っていた情報が, いざ現実になると, やはり少しテンション上がりますね.
細かい話ですが, Apple TVのコンテンツは今だにショボいままなので, このままAppleのグローバル戦略が上手くいくかは分かりません.
このコロナの情勢ですし…
しかし, いずれにしても束の間の歓喜に酔いしれました. ありがとうApple.

 さあ, 「今が鳩山政権だったら…」について書く前に昨日のニュースに関するちょっとしたつぶやきをします…
まず, 昨日公明党が, 極めて厳しい所得制限を設けた現行の30万給付をやめて, 一律で10万円を配布しろ!と提言したことがニュースになりましたよね.
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200415/k10012387831000.html
まあそれに対する政府の腰は重い
実際同様の提言は過去与野党問わず結構されているんですよ.
それで無理!となった訳で, 現実的には(ただの内部の事情)無理なんだろうと思います.
これはあくまで1mmも裏を取っていない予想ですが, 自民党が公明党に華を持たせてあげた構図な気がしています.
ここまでコロナ関連で公明党の「こ」の字も出てこなかったので, どうせ無理だけど, 存在感を出させてあげるよ, という二階さんからの配慮だったのでは…と予想しています.
ちなみに, 制度上, 実際には一律給付は可能なので, 以下のリンクをご参考にしてください.
https://sh1nk1ba.com/2020/04/02/%e5%b8%8c%e6%9c%9b%e3%81%ae%e6%8c%81%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%84%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%b5%8c%e6%b8%88/

 さあ, それでは本題.
とにかく, 何を言っても動きの悪い現政権に大半の国民も辟易としていると思います.
そこで, もし今鳩山由紀夫が総理大臣だったら, あの時の閣僚が在位していたらどうなっていただろうか. 妄想してみます.
まあ結論, 早急に「15万円くらいパッと一度だけ給付して終わり」かなと思います.
いや, 馬鹿にしているように見えますが, 実質何もしてくれていない現政権よりはずっと良いと思いますよ笑
しかも自称貧困層の味方の, 表層的な大衆迎合の権化みたいな方々ですから, 多分3月半ばくらいには既に給付を決定していたでしょう.
貧困層の人ほど, むしろ金持ちにあげるかどうかなんて特に気にせず, 自分にとりあえず早く金くれ!と思っている訳ですから.
一見インパクトのある, 国民を思いやってる感が出せてガス抜きできますので, それ以降はちょろっと休業補償をしていればそれ以上やらなくて済みますし.
これはある意味ただの思いつきで書いており, またただの妄想なのですが, まず大衆迎合性, そして消費減税には持って行けないだろうという意味で, 案外2重にそこそこ妥当性があると思っています.

本来この対策は大まかに言えば,
現金給付や休業補償(要はバラマキ)

消費減税, 法人税率等引き下げ
の2本立てがマスト
だと思うんですね.

その上で, 旧民主党政権の本質的な失敗は何だったかと考えると, 行政府を形式上握ったことで満足して, 法律を全然改正しなかったことにあると思うんです.
官僚を上手く動かせなかったからだ!とかよく言われますけど, それはその通りで, 彼らは既存の法律に基づいて職務を全うしているので, 法律を変えなきゃ公共事業も税も社会も変えられないんですよ.
そこに気づけなかった数年間だったので, 結局中途半端になってしまったわけです.
だから, 恐らく消費税法を変えて減税!とは行けずに, バラまいて終わりになるだろうなーと妄想していました.

 いかがでしたでしょうか?
いずれにしても, このまま何もしなきゃ日本経済は奈落の底にブチ落とされるので, まあ上の一つだけでもやりそうな鳩山政権の方が多少なりとも良かったんじゃね?と思われる方もいるのではないでしょうか笑
安藤議員と青山議員が本気なら, 離党するか党議拘束に縛られずに反対票を投じて, 減税勢力を強くしてもらいたいです…
望みは,,,,,,,薄い…….

マスク

 お疲れ様です, シンです.
テレワークで体力が有り余っており, ほぼ毎日ジョギングと筋トレをしています. したがって, 逆に結構疲れています笑
外で人と接触しない限り特に外出しても問題ないと思っているので(一応政府発表でもジョギングは問題ないと言っていましたし), そろそろ屋外のバスケットコートで一人でシュート練習でもしようか画策中です.

さあ今回は3点お送りします.
1. HondaのCIVICについて
2. 日本でのマスク騒動について
3. 結局マスクは着けるべきなのか?について
です!

 さて, それでは1つめから.
2からは基本的に暗い話になるので, 一旦心温まる話題を!と思い, このCIVICの話題を持ってきました.
まずはカッコいい映像を貼ります.

https://www.honda.co.jp/CIVICEVA/
なんとホンダの稼ぎ頭CIVICと, 私の好きなエヴァンゲリオンがコラボしております.
後ろの二本のマフラーがなんともカッコいいです.
ルーフも開くみたいですが, このハッチバック型の車の中でも最高峰にカッコいいと思います.
どうかエヴァンゲリオンまで, コロナのせいで公開延期にならないことを祈るばかりです.
CIVICって, 何となくCOVID-19に綴りが似ていますね…コロナビールのように風評被害を受けないと良いですが…


 さあ徐々に2の本題に入る前に, 一旦緊急事態宣言について簡単に触れます.
先日出された安倍総理の緊急事態宣言, およびその会見内容を聴いていましたが, 現行法の範囲でよくやったなと, そして珍しくあまり原稿を読まずに堂々と話されていたなと感じています. 後に貼るシンガポールの首相のように, 私は以前から国のトップが直接語りかけてくれ!と言っていましたが, 多分今回初めて安倍総理自らそれをやってくれたのかなと思っています. もちろんアンチ安倍の方々はstillめっちゃ叩いていますが…

見逃した方は是非一度見てください.
簡単に自分が何をすれば良いか分かります.
こちらは後で詳しく語ります.

 さて, 今回は緊急事態宣言を出したこともあり, あくまでも恐怖感そのものを和らげることが目的だったかと思います.
しかし今後は, ピークアウトを過ぎた際には, 如何にして元通りの生活に戻るのかということも大事になっていきます.
99%以上の日本人は感染していないという事実をポジティブに捉え, 病気で死ぬ人がいるのと同じように, 経済が壊れても人が死ぬんだという問題にも真っ正面から向き合わないといけません.
(一例ですが, 経済と自殺率には相関性があるというのは, 1929年の世界恐慌の時代からの世界の常識になっています.
https://news.yahoo.co.jp/byline/nishidamasaki/20200405-00171481/
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/16/index.html)
冒頭でも書いた通り, 私は今回緊急事態宣言が発せられた地域に住んではいますが, あまり過度に自粛をする必要はないと考えています.
ウイルスに罹らない努力はしていますが, それこそ感染リスクに晒されていないのであれば, 普段通り生活し, 普段通り消費活動等もしていこうと思っています.
ということで, 結構運動しているので, アクエリアスのコカ・コーラ社やプロテインのFIXIT Directという会社, スポーツウェアのナイキ等の商品を普段通り買っています(通販ですが).


本題に入る前に, またまたシンガポール首相の素晴らしいスピーチを紹介します.
もちろん日常で話されている言語は圧倒的に英語なので, 英語で語りかけるのは分かります.
また国民の3/4が華人であり, 本人も華人なのでマンダリンで話しかけるのも分かります.
ですが, まさかマレー語でも話しかけるとは!というかマレー語話せるんですか…
シンガポールの国語がマレー語であることをすっかり忘れかけておりました.
私はマレー語が分かるので聴いていましたが, 普通に完璧じゃん…驚きです.

 さあ, ずれている様で徐々に本題に入っていきます.
やはり, 皆が気になっていたであろう, マスク2枚給付事件には触れない訳にはいきません.
前回ポストでも軽く触れたのですが, Twitterで散々バカにされたこのマスク騒動にも, 一応政策的な帰結があります.
https://sh1nk1ba.com/2020/04/07/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%91%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%83%80%e3%81%ae%e4%b8%ad%e5%9b%bd/
まず考えて欲しいのは, おそらく99%の日本人よりも頭が良い官僚たちが思いつきではなく, よく考えた方策なので, 一瞬見て謎だと思ったら, まずは自分の考えが足りないと思った方が良いですよね笑
いくつもの承認ルートを通っていて, 政府が何をやっても批判する輩がいる中で, それでも政策決定しているのだから, それなりに背景があるのだろうと.
凄い考えて, それでもやっぱり意味がない, ダメな政策だと思ったら批判にも少しは重みが出るというものです.
現状のネチズンの批判を見ていると, 架空のイタリア政府の支援策と比べて批判したり, 他国は○万円出してくれているのに, 日本はマスク2枚だけだ…と嘆いていたり…日本人のボリュームゾーンってこんなに頭弱いんですか…
(ただし, おかしいくらいネタにして楽しんでいる人たちは個人的には嫌いではありません)
さて, ここで一つの記事を紹介します.
https://news.livedoor.com/article/detail/18081812/?__from=ln_am
井戸まさえ(以下, I氏)さんというライターさんが, この政策を痛烈に批判している記事です.
正確に言うと, この政策を役人側の旗振り役として主導した官僚(以下, A氏)のFacebook投稿(これは結構拡散されたので見た方も多かったかと思います)に対する批判です.
順を追って私の考えも交えて書きます.

このマスク配布は政府による経済対策とは別物.
経済対策は減税案もなく, 対象も限定的なのでやはり効果が薄い.

A氏
飛沫感染を防ぐために一般人にもマスクはして欲しい.
増産しているとはいえ, 使い捨てマスクはできるだけ医療関係者に優先的につけて欲しい.
布マスクは今どき作っておらず, 売れないから, 今回だけは政府が買い取る必要がある.
マスクをもらう際に列を作らないよう, 郵送にする.
平均世帯人数が2人で, 個別の事情に合わせて送る時間はないから, とりあえず一戸2枚ずつでとりあえず勘弁してくれ.
要らない人はご近所で融通し合ってくれ.

I氏
官僚の上から目線の姿勢が気に食わない.
安倍政権下の官僚は政府の意向に忖度することが出世への道だな!
国民が自作マスクを作れる体制を整えろ!
空き家や多世帯住宅には対応できないだろ!戸籍とかマイナンバーとか機能しねえのかよ
そもそも平均世帯人数は2人と言うか2.4人だから2枚じゃ足りなくね?
近所で融通するって, それこそ濃厚接触になり得るやん.

という様な感じです.
I氏, A氏に個人的に恨みでもあるのかな…。
ちなみに自分はA氏もI氏も知った人なので, 批評するのは若干気が引けます.
I氏に依って話すと, 基本的に前半は個人的な怨念がこもり過ぎて何が言いたいか良く分かりませんが, 後半はその通りかと思います.
まず「自作マスクを作れる体制」ってなんぞ??笑
実際自作マスクをつけている人, 街中でも1%くらいしか見ませんが, 単純に面倒臭くて, 作り方が分からなくて, センスがなくて皆作る気ないんじゃないですか?そんなマメな性格の人が多かったら, もっと情報とかも丁寧に取る気がします.
戸籍とかマイナンバーとか機能しないのかよという指摘に対しては, 半分同意で半分反対です.
恐らく今週から徐々に配達されてきているかと思いますが, 個々の事情を鑑みている時間はないからとりあえず一律にしたということだと思うのですね.
そしてそのスピード勝負にあたっては, 実際に戸籍やマイナンバーを活用できる状況ではなかった. この政策云々ではなく, 手っ取り早く市民のリアルな情報を取れる状態ではなかった, システムではないんだなと分かりましたね. これまでの役人なにやっていたんだ…
そして2.4人が平均だろ…という問題. 恐らく2枚ずつしか本当に枚数が用意できなかったんだと思いますが, これにはちょっとしたカラクリもあるんだろうと窺えます.
I氏も指摘する様に, 東京や東京近郊は地方に比べて一人世帯が多いです.
そしてその地域はざっくり言うと今回緊急事態宣言が出た地域と被っています. つまり感染率の高い地域ほど, マスク2枚でどうにかなる世帯が多いということ.
結果論かも知れませんが, とりあえず緊急度の高いところに最初は注力できていることになります.
近所で融通する時に濃厚接触になるだろというのはその通りで, ここが若干A氏の中でも唯一論理破綻っぽくなっており, 個人的にはこれが気に食わなくて投稿削除したのかなと思っています.
ちなみに近所で融通するの, 濃厚接触しないでできますけどね.
手紙添えてポスト入れておけば良いじゃないですか笑
実際に既にそのマスクを手に入れた方に見せてもらったのですが, 案外見た目も普通でしたよ.
安倍総理が着けているようなダサいやつじゃなくて良かった…

 さあ最後に3つ目の「実際マスクって着けた方が良いの??」問題について語ります.
これは2つ目の問題とも大いに関わってくるんですね.
まず人に移さないという観点からは, マスクは着けた方が良い.
でも実際, 自分がコロナの症状出ていない場合はどうなんだ?と皆さん思うはずです.
これに対する答えは, 簡潔に言ってしまえば, 何か布製の物で口と鼻をカバーしてください!です.
症状が出ていなくても, 実際には感染している可能性があり(その確率は場所やデータによって異なりますが, 25%くらいの人は無症状で既にいるだろうと言われています), 無症状の人でも人に移してしまう可能性があるため, とりあえず何か覆ってくれと.
そして, 上でも言った通り, 出来るだけ医療従事者に優先的にあの高機能のサージカルマスクはして欲しいから, とりあえず布の何かを着けてくれ!とのことです.
実際に自分の体を感染から守る為に有用なのかは, まだ科学者の間でも意見が割れているみたいです(というか, マスクをしていようがしていまいが, 罹るときは罹る).
という訳で, 在庫で既に持っている物は使うか, もしくは必要な人に分け与えて, 自分は布を身に着ける!というのが良い人達が取るべき行動見たいです!
ちなみにトランプ大統領は着けないやろなあ…と公言しています笑
そしてとにかく約2m離れる!
https://time.com/5815251/should-you-wear-a-mask-coronavirus/?playlistVideoId=6146979886001
とりあえず自分たちが取るべき行動が何となく理解できるようになるための, 一助になれば幸いです!
それでは今週も元気でやりましょう.